「千と千尋の神隠しってどんな都市伝説があるの?」
「千と千尋の神隠しの都市伝説が知りたい!」
「友達に話せる千と千尋の神隠しネタが欲しい!」
この記事を読んでいるあなたは、このように思っているのではないでしょうか。
興行収入316億円を記録したジブリの中でも代表作である『千と千尋の神隠し』。20年経った今でもなお、老若男女に支持されている人気作品です。
しかし、そんな千と千尋の神隠しは、ファンの間で隠された設定や都市伝説が噂されています。
今回は千と千尋の神隠しの都市伝説を解説していきます!今まで謎であった設定や秘密に迫っていくので最後まで楽しんでくださいね。
千と千尋って実は意外と恐ろしい設定だったって知ってる?
どこが??
そもそものあの世界が死後の世界だったって言われてるんだよね。
映画をよくみると四季がめちゃくちゃだったり、死後の世界って証拠も見つかってるらしいよ。
千と千尋の神隠しにまつわる都市伝説
さっそく千と千尋の神隠しの都市伝説について解説していきますね。
まず紹介するのは作品全体に関わる以下の都市伝説です。
- 舞台は死後の世界?トンネルの先の川は三途の川だった
- 油屋は風俗店だった
- 電車のシーンは銀河鉄道の夜のオマージュ
- 沼原駅には火垂るの墓の節子が…
それぞれひとつずつ見ていきましょう。
舞台は死後の世界?トンネルの先の川は三途の川だった
千尋がいた世界は実は死後の世界だったと言われています。
噂されている理由は、四季が混ざってしまっているからなんです。
上記の画像で描かれているのは、春ごろに咲いているカラスノエンドウという花。
しかし作品の後半で千尋がハクと一緒に自分の名前を思い出すシーンになると、ツバキとアジサイが咲いています。
カラスノエンドウの後に冬に咲くツバキと、梅雨に咲くアジサイが同時にあるのは現実ではあり得ませんよね。
また、序盤で渡った川が三途の川に似ていることから作中のキャラクターはみな、死んでしまっているのではないかという声も上がっているんですね。
油屋は風俗店だった
また千尋が働く場所として描かれている油屋ですが、風俗をモデルにしていると云われています。
この油屋の浴槽は、どこも仕切られており個室のような作りにも見え風俗店をイメージできてしまいます。
また風俗店では源氏名の制度も導入していますが、千尋も『千』と名前を変えていますよね。
宮崎駿監督はインタビューで油屋に関して、「現代の社会を風刺的に描くため、あえて風俗店のような油屋を舞台にした」とコメントしています。
もちろん、断定はできませんが、本当に風俗店を舞台にしているように見えてきますよね。
電車のシーンは銀河鉄道の夜のオマージュ
宮崎駿監督は、宮沢賢治の作品に強く影響を受けたことで知られているため、銀河鉄道の夜のオマージュではないかと噂されています。
あの世行きの電車、乗客が死者というのは『銀河鉄道の夜』の設定そのままですね。
アニメや漫画など数々の作品で、ジブリ作品はオマージュされている側なので、なんだか新鮮な感じがしますよね
沼原駅には火垂るの墓の節子が…
千尋が銭婆に会いに行く途中にある沼原駅には、電車を見つめている1人の少女が映っています。
この少女は『火垂るの墓』の節子ではとファンの間で話題になっています。
兄の清太より早く亡くなった節子は、あの世行き電車を待っているというのです。
となりのトトロの制作の際に『火垂るの墓』の影響を受けていた宮崎監督は、トトロでは急遽主人公を変えるなどといった行動をします。
千と千尋でも同じように意識したのでしょうか。
【キャラ別】千と千尋の神隠しの都市伝説
ジブリの中でも人気作品である千と千尋の神隠しは、映画の設定にも都市伝説が噂されていました。
ここからはさらに細かく各キャラクターにまつわる都市伝説を紹介します。
千尋にまつわる都市伝説
千と千尋の神隠しは、主人公千尋の成長を描く物語。
まだ幼い千尋の孤軍奮闘している姿に胸を熱くした方も多いのではないでしょうか。
まずはそんな千尋にまつわる都市伝説を紹介します。
本当は千尋ではなく千晶
実は主人公の千尋の名前は、千晶だったと言われているんですね。
千尋のモデルは、映画プロデューサー奥田誠治の娘である千晶さんだという都市伝説があります。
当時4歳だった千晶さんは奥田誠治と共に宮崎駿監督の山小屋に行った際、川に靴を落としてしまったそうです。
その靴を宮崎監督、奥田誠治、そして鈴木敏夫プロデューサーが必死になって追いかけたというエピソードがあります。
千尋も後半のハクとのシーンで「川に靴を落として溺れた」と言っているので、実際の体験を映画にしたのかもしれません。
千尋はアシタカの子孫
1997年に公開された『もののけ姫』に出てくるアシタカやサンが、実は千尋の親戚だったのではないかと噂されています。
ハクのモデルとなったのは日本神話に出てくる『ニギハヤヒ』という神様です。
実はニギハヤヒは、アシタカのモデルになった『アシタカヒコ』の祖先に当たる神様なんです。
公式ではサンが千尋の祖先にあたると発表しているので、ハクと千尋は時代を超えて出会ったことになります。
千と千尋の神隠しの最後で、再び別れた2人ですが、時代を超えて再開するのでしょうか。
実は生理がきていた
千尋の成長を描いている千と千尋の神隠しですが、実は成長を明確にするために千尋は生理がきていたとされています。
油屋で初めて寝泊まりをするシーンで、苦しそうにお腹を押さえ座り込む場面があります。
ファンの間では「千尋の生理が始まったからでは?」と言われているんですね
10歳の少女が成長していく物語なので、1人の女性として大人への階段を上っていくという設定があってもおかしくはないでしょう。
千尋の両親にまつわる都市伝説
物語の始まりといえば両親が豚になってしまったことですよね
上記の画像のシーンは、ジブリ好きなら何度も目にしたことがあるはず。
実はこのシーンにも都市伝説が隠されています。
両親が豚になったのはバブルのメタファー
千と千尋の神隠しが公開された2001年は、90年代の超高度経済成長期であるバブル時代が終わり『失われた10年』と評されるほどの経済不況でした。
2001年に10歳の少女の物語を制作するということは、おそらく千尋の両親はバブル時代の恩恵を最も受けた世代なのではないでしょうか。
バブル期の甘汁を吸い続け、変化を起こさない人がたくさんいた失われた10年。
豚の姿になっても食い続けた千尋の両親は、そんな社会を描いたのではないでしょうか。
ハクにまつわる都市伝説
出典元: 千と千尋の神隠し – スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI
物語の重要な人物として登場してくるハクは、その容姿の良さから女性ファンが多くいます。
しかしハクには、悲しい都市伝説がいくつか噂されています。
ハクは八つ裂きにされていた
ハクのラストについては様々な都市伝説が飛び交っています。
中でもハクは湯婆婆によって八つ裂きにされているという説が有力です。
宮崎駿監督によると、千尋とハクの別れは『永遠の別れ』を示しているとのこと。
また公式ホームページでも「ハクはルールに従わなければいけないという世界観から、湯婆婆の言葉通り八つ裂きにされる運命を受け入れている」と説明されています。
実際にそのシーンは描かれることはありませんでしたが、湯婆婆によって八つ裂きにされていたのかもしれません。
ハクのその後がわかる幻のシーン
切ないお別れをしたハクと千尋。いつか再会してほしいと願ったファンも多かったことでしょう。
巷では、上記の悲しいエンディングとは少し違った都市伝説が噂されています。
実は、ハクと千尋が再会したエンディングが一部の映画館で放映されたことがあるという都市伝説があるんですね。
エンディングが流れたと噂されていますが、一度でも放映されたという事実は一切ありません。
しかし絵コンテとしては、存在したらしいのです。制作に関わるジブリスタッフが匿名でインターネット掲示板へ書き込んだことにより、広まった都市伝説なんだとか。
リンにまつわる都市伝説
主人公千尋のサポート役として登場するリン。
実はリンにも映画には出てこない都市伝説があるんですね。
元主人公?公開前にサブキャラに
元々はリンが主人公の映画『煙突描きのリン』が制作予定だったそうです。
しかしこの提案に鈴木敏夫プロデューサーが反対して制作が流れてしまったんですね。
しかし監督のリンに対する思いが消えなかったため、違った形で登場させたということが言われています。
キャラクターに対する愛が伝わってくる都市伝説ですよね。
リンは人間ではなかった
実はリンは人間ではないという噂が出ています。
映画公開時のパンフレットでは、リンは『人間』だとはっきり書かれていました。外見も他の従業員と比べて一般的な人間にかなり近いように見えます。
しかしはじめて千尋を見たときに「人間がいるじゃん!」と発言していることなどから、人間ではない可能性が出てきたんですね。
一番有力な説が、リン=白狐です。実は公式が出しているリンのスケッチの隣に「リン(白狐)」と記されています。
白狐は狐の中でも神の遣いとされ、人に幸運を運んでくるとされているんですね。作中のリンの優しさを考えるとあながち間違いではないかもしれません。
湯婆婆にまつわる都市伝説
油屋のオーナーである湯婆婆は、恐ろしい存在ですが、時には優しく頼りになるキャラクターです。
そんな湯婆婆には、他の作品のオマージュが噂される都市伝説があります。
湯婆婆はカメハメ波を使っていた
湯婆婆が、カオナシに対して放っていた攻撃ですが、ファンの間ではドラゴンボールの「かめはめ波にしか見えない!」と話題になっていました。
公式で内容を確認してみたところ、技に正式名称は無いようですが、見れば見るほどかめはめ波ですよね。
宮崎駿監督もドラゴンボールファンなのでしょうか。
筆者の小言
今回は千と千尋の神隠しの都市伝説について解説してきました。
上映された当時から人気の途絶えない千と千尋の神隠しですが、すでに公開から20年以上もの月日が経っています。他にも細かな設定や噂話が数多く存在するので、今後また新たな発見が見つかるかもしれませんね。
個人的には今回紹介していないカオナシの正体が気になります。宮崎駿監督の「カオナシは誰の心にも存在する。」という発言が気になるところです。