「テンプル騎士団ってどんな都市伝説があるの?」
「テンプル騎士団の隠された秘密が知りたい!」
「テンプル騎士団って本当にあるの?」
この記事を読んでいるあなたは、このように思っているのではないでしょうか。
中世ヨーロッパに存在した騎士修道会『テンプル騎士団』。都市伝説好きであれば一度は、名前を耳にしたことがありますよね。
中世ヨーロッパで活躍したとされているテンプル騎士団ですが、現在でもさまざまな映画や小説で謎の組織として登場しています。
実際に当時のテンプル騎士団は、周辺諸国も恐れる強大な軍事力や資金力を持っていました。しかし突如として歴史から名前が消えることとなってしまったんですね。
今回は、謎多きテンプル騎士団の歴史的背景から都市伝説までわかりやすく解説していきます!
フリーメイソンなどの秘密結社との関係性にも踏み込んでいくので、都市伝説の真偽を確かめてくださいね。数多くある都市伝説が嘘か本当かあなたは真実を見抜くことができますか?
ローマ教皇によって設立されたテンプル騎士団とは?
そもそも騎士団とは、中世ヨーロッパの時代にローマ教皇によって認可された騎士修道会の修道士、もしくは国王や貴族の騎士によって構成した団体のことを指します。
テンプル騎士団はおとぎ話の世界の組織ではなく、実在した修道士の騎士団です。まず、テンプル騎士団の設立からその強大な力の秘密まで解説していきます。
騎士団設立までの背景
テンプル騎士団が設立された目的は、十字軍に変わって聖地エルサレムを護衛するためです。
フランス貴族パイヤンの元に集まった9人の騎士によって設立された団体。なんだか、アニメや映画のような背景ですが実話なんですね。
当時、十字軍がエルサレムをイスラム教諸国から奪還したものの、十字軍の兵はすぐに帰還してしまいました。
そのため、いつまたイスラム教諸国が攻めてくるかわからない状況だったんですね。
テンプル騎士団の初代団長は、
- ユーグ・ド・パイヤン
- ゴドフロワ・ド・サントメール
上記の2名が初代団長として騎士団が誕生しました。
ちなみに、テンプルとは神殿のことで、エルサレム神殿があったとされる神殿の丘をエルサレム王国より与えられたことから、テンプル騎士団と名乗るようになります。
テンプル騎士団の強さの秘密
テンプル騎士団は、今までの騎士団とは異なる存在でした。
騎士であるだけでなく、入会にあたって修道誓願(独身、私有財産の放棄、神への従順)を立て修道士となる必要があるため、キリスト教徒にとっては英雄のような存在だったのです。
そのため、ローマ教会からも正式に認可されると、国境通過の自由や納税免除、ローマ教皇以外への信仰の免除などさまざまな特権が与えられたことで勢力を拡大していきます。
勢力拡大に伴い、一時はフランス王に資金援助を行うほどになっていました。
しかし、勢力をつけすぎたテンプル騎士団は、ローマ諸国を脅かす存在として国や商人から目をつけられてたんですね。
結果として当時のフランス王フィリップ4世によって、テンプル騎士団は解散、そして当時の騎士団長モレーは火炙りとなったのです。
テンプル騎士団にまつわる都市伝説5選
テンプル騎士団解散後、数百年にわたって数多くの都市伝説が語られています。
国ほどの勢力を持っていた騎士団がただ解散するとは考えられないですよね。
今回はそんなテンプル騎士団にまつわる都市伝説を5つ紹介していきます。
- 隠された財宝『聖杯伝説』
- フリーメイソンを作り上げた
- 海賊旗はテンプル騎士団長の遺骨
- 処刑された13日の金曜日
- ワンピースの『Dの意思』は実在
それぞれひとつずつ詳しく解説していきますね。
隠された財宝『聖杯』
皆さんは聖杯をご存じでしょうか?
聖杯とは、最後の晩餐でイエスが使った杯、または十字架上のイエスの血を受けた杯のことで、奇跡を起こす聖なるものとされています。
聖杯は実在したとされており、聖杯をめぐる物語が数多く語り継がれているんですね。実はこの聖杯をテンプル騎士団がエルサレムから掘り起こし保有していたという都市伝説があります。
テンプル騎士団が滅んだ後も、スコットランドに逃れた子孫がどこかの地に隠したとされているんですね。しかし現在も聖杯を見つけることはできていないため、真実は謎のままです。
フリーメイソンを作り上げた
世界的に有名な秘密結社フリーメイソンの起源は、テンプル騎士団と言われています。スコットランドに逃れたテンプル騎士団の団員が、騎士団復興のために立ち上げたと噂されているんですね。
実際にフリーメイソンの階級には騎士団の階級がそのまま採用されています。一国にも並ぶ莫大な財力やネットワークがあれば、世界的規模の秘密結社設立は容易だったのでしょうか。
海賊旗はテンプル騎士団長の遺骨
海賊旗といえば、ドクロに2本の骨が十字に交わっている様子が思い浮かぶはず。実はこの海賊旗の始まりは、最後のテンプル騎士団長ジャック・ド・モレーの遺体がモデルとなっています。
火炙りにあったジャック・ド・モレーの遺体が発見された時に、2本の骨の中に頭蓋骨があったとされているんです。
そのため、当時の騎士団員が「頭蓋骨と2本の骨があれば、人間は復活できる」という伝説を信じたことから海賊旗が生まれたとされています。
テンプル騎士団であったことを隠すため、団員の中には海賊になった者たちがいたんですね。
処刑された13日の金曜日
日本では信じる人が少ないのですが、アメリカでは13日金曜日恐怖症という病名があるほど不吉な数字とされています。
13日の金曜日が不吉とされる背景は諸説ありますが、上記でも紹介したジャック・ド・モレーが処刑された日が1307年10月13日金曜日だったという説があるんですね。
当時強大な力を持っていたテンプル騎士団であれば、「13日の金曜日が不吉である」の起源となっているといっても過言では無いですよね。
ワンピースの『Dの意思』は実在
1997年より連載されている大人気漫画に登場する『Dの意思』。
実はこのDの意思は漫画の世界だけではなかったんですね。上記でも紹介しているテンプル騎士団長の名前を確認してみましょう。
- ユーグ・ド・パイヤン(Hugues de Payens)
- ゴドフロワ・ド・サントメール(Godefroy de Bouillon)
- ジャック・ド・モレー(Jacques de Molay)
3人には共通して、名前にド(de)が入っているんですね。他にも歴代騎士団長の名前にド(de)が確認できます。漫画の中の世界にある設定が実在していたんですね。
また、テンプル騎士団から生まれたフリーメイソンは、石工職人だったとされています。
ワンピースの作中で石工職人は光月家。テンプル騎士団解散後、一部はフリーメイソンの先駆けとなる石工職人に、一部は海賊に、と考えるとワンピースとの関連性も高いですよね。
筆者の小言
今回は、謎多きテンプル騎士団について解説してきました。
強大な勢力を築いていたテンプル騎士団は、あまりにもあっさりと解散したことから自らの意思で解散し、今もなお世界のどこかで活動しているのでは無いかという説があります。
秘密結社の根源であるテンプル騎士団は、気づかないだけでワンピースのように皆さんの生活に潜んでいるかもしれませんね。
『daの意思』を継ぐものに会ってみたいものです。