「赤いクレヨンってなに?」
「赤いクレヨンってどんな都市伝説?」
と思っているでしょう。
実話を元にした都市伝説として、数々の人々を恐怖に陥れた赤いクレヨン。小学生の頃に聞いた覚えがある方が多いことでしょう。
今回は、赤いクレヨンという都市伝説について、あらすじや元ネタを紹介します。なぜここまで拡散されているのか、都市伝説に隠された謎を解説していきます。
赤いクレヨンとは
赤いクレヨンとは、学校で起こった怪奇現象を題材にした都市伝説のひとつです。
都市伝説は、実際にあった事件をもとにしたものではなく、創作の噂とされています。しかし実際は、実際にあった事件をもとにタレントの伊集院光が、1997年頃に『山田邦子のしあわせにしてよ』という番組内で怖い話企画で発表したものだとされています。
つまり、赤いクレヨン自体は完全創作物となりますが、元となった事件は実在するということです。
赤いクレヨンのあらすじ
赤いクレヨンは様々な形で拡散されています。ここでは赤いクレヨンのあらすじを紹介します。
ある夫婦が、念願だった一軒家を手に入れた。中古物件であったが、ほぼ新築同然で、しかもかなりの破格値で購入できたため、夫婦は大満足だった。しかし、住み始めてからしばらくすると、不思議な現象が次々と起こり始める。
最初に気がついたのは、廊下に落ちていた赤いクレヨンだった。夫婦には子どもがおらず、誰かが家に侵入した形跡もなかった。不思議に思いつつも、夫婦ハ赤いクレヨンをそのままにしておいた。
ところが、ある日の夜中、眠っている間に誰かが呼びかける声が聞こえたのだ。夫婦は恐怖に打ち震え、誰かが侵入したのではないかと疑い始めた。
そこで、夫婦は家を徹底的に調べ始める。すると、何とも奇妙な構造になっている部分があることが判明した。それは、もう一つ部屋があるはずなのに、入口がどこにもないという部屋だった。
夫婦は、部屋への入り口が隠されていると考え、その周辺の壁紙を剥がし始めた。すると、釘打ちされた板が現れた。その板を壊して中へ入ってみると、そこは壁と床が赤くなっている部屋だった。中には何もなく、ただ赤い壁だけが目の前に広がっていた。
夫婦は不気味な気持ちで壁を観察すると、そこには文字が書かれていた。壁一面に、赤い文字で「おとうさんおかあさんごめんなさいここからだしてごめんなさいごめんなさいおとうさんおかあさんここからだしてだしてごめんなさいだしてだしてだして…」と。
上記のように、赤いクレヨンは多くの人の間で語られ続けてきました。しかし、造話だと思われていた赤いクレヨンには、元ネタとなった事件があったのです。
赤いクレヨンの元ネタ
赤いクレヨンの元ネタとなった事件とは、アメリカ・ネバダ州の小学校で実際に起きた事件のことです。
アメリカ・ネバダ州の小学校で実際に起きた事件は、1969年に起きました。
小学校に通う子どもたちが、教室や廊下に落ちている赤いクレヨンを見つけるようになりました。当時の校長によると、子どもたちは落ちているクレヨンを回収し、教室の机や椅子に付けたり、友達とシェアしたりしていたそうです。
しかし、赤いクレヨンが落ちている原因は不明であり、校長や教師たちが調査したところ、クレヨンを置く場所や持ち帰る場所がわからなかったとされています。
その後、小学校に通う子どもたちの中に、何者かが教室に入り、赤いクレヨンで壁に書いたと主張する者が現れました。また、ある子どもが「壁を見たら誰かが書いているのが見える」と言い出し、他の子どもたちも同じように主張したといいます。
子どもたちの主張が増えてきたある日、ひとりの少女が教室の机に赤いクレヨンで「助けて」と書き残し、翌日に行方不明になってしまったのです。
上記の事件をもとに、作られた赤いクレヨンは、日本全国の小学生に拡散され今でもなお、語り継がれています。
筆者の小言
今回は、赤いクレヨンにまつわる都市伝説を解説してきました。
一度はテレビで造話とされていた物語に元ネタがあったというのは、恐ろしい話ですよね。伊集院光さんが本当にアメリカ・ネバダ州の小学校で起きた事件をもとにしたかは定かではありません。
しかしここまで類似していると、信じてしまいますよね。